過去のブログを読み返して、あのとき何を考えていたのか。
何を主張していたのか。
それは、今の知見から見たらどう映るのか。
丁度10年前。
2016年5月22日のブログで私はこう書いています。

まだまだ接した数が少ないので絶対とはいえませんが、大半のワンコが広く。自由な場所で過ごすことを希望します。
これは、当店の預かり方が特殊というわけではなく、ゲージで過ごす事(通常は自由なのに)をワンコが好意的には感じていないという結果ではないかなと。
当店のゲージが広すぎるというご指摘もありましたので、実際に小さくしてみましたが結果は変わりませんでした。
恐らく、暗い所・狭い所を好むワンコは性格的に臆病なところがあるのではないでしょうか
開業7か月の時点で、既に現在と同じ思考をしていました。
※ゲージじゃなくてケージね!当時の自分へ(笑)
これは、当時他店のHPなどに記載されていた内容へのアンチテーゼでもあったんだと思います(笑)
犬は暗い場所・狭い場所が安心する。だからケージで過ごすのはストレスかからない。
そんなことを当時は本当にトレーナーも含めて皆口にしていました。
上記の通り、実際に自由に居場所を選ばせると一部を除いてほとんどの犬は、明るく広い場所を選びます。
暗く狭い場所や、障害物に囲まれた場所にいる子たちはいったいどんな子達でしょうか。
・不安が強い
・人が苦手
・犬が苦手
まぁほぼこれです。
しかも、暗がりや狭い場所で身をひそめる子達は、手を出せば噛むこともしばしば。
では、野生動物はどうしているでしょうか。
目立たないところで隠れますよね。何かしらの刺激が入った場合、一目散に隠れます。
暗がりで狭いと安心するって理屈は、前提条件として『嫌悪刺激が常にある』ということになりませんか?
自宅でも愛犬たちは狭く暗いところを好んで生活の場としていますか?
私は想うのです。
クレートトレーニングが必要であることは私も賛成です。
しかし、安心するとか犬の個室にしてあげましょうとか。
耳障りの良い言葉を使って飼い主さんを騙していませんか?
知能レベルが幼稚園児程度の犬に個室って必要ですか?
個室よりも家族のふれあいが大事じゃないですか?
家という最も安心するスペースの中で、更に安心を求めるのはなぜですか?
家の中は不安になることがそんなに沢山ありますか?
違うんです。クレートに入って待つこと・過ごすことができるっていうのは公共マナーと同じなんです。
必要だからできるようになりましょうね。って話なんです。
生まれてからずっとフリーのうちの子達でもクレートで過ごすことはできます。
隠れる必要のない子達は、わざわざ狭く暗いところにはいきません。
そうさせる不安があるからです。
当時の私は、だからフリーケージでのホテルはストレスの掛かり方が違うと主張していたんですね。
今の私も同様に感じています。
踏み込んだことを言えば、預かる側はケージに入れて管理しないと何が起こるかわからない体制だということです。
正直に言えば、ケージに入れて夜も無人でさっさと寝てしまう。で良ければ10でも20でも余裕で預かれますよ。
時間になったら朝まで様子を確認せず、自分はお酒でも飲みに行こう(仕事は終わり)ってことなんですよ。
カメラがあるから安心なんてこともありません。
映像は事後に証拠の保全をすることが目的で、予防や解決のために使うものではないからです。
当然、万全を期すとなれば、看護師さんのように三交代勤務が必要ですが、それは利用料金に跳ね返ります。
でき得る限り・・・という範疇の中で私が定めたラインが今のやり方です。
当然、他店には他店の信条があり、各々やり方を工夫しているわけですから、私が全て正しいというわけではありません。
リスクヘッジしているとはいえ、可能性でいえば犬同士の喧嘩やパンデミックが絶対起こらないという約束にはなりませんからね。
とはいえ、完全に私の管理下にある状態で、犬同士の口咬事故は起きたことはないですが。
当店で一番センシティブな内容を10年前に既に確立していたんだなぁと今更ながら感心しました(笑)
当時はまだ、白黒思考していた節もありましたが、この業界の中にいるとここからなかなか抜け出せないんだなぁと振り返りながら感じました。
最近の論文にありました、散歩の量で認知症になる確率を大幅に減らせるという話然り、常識を疑うことで本当のことが見えてくることが、まだまだ他にもたくさんあると思います。
こんな話がお好きな方は、是非一度お店に足を運んでみて下さい。


